2008年4月30日水曜日

白花スミレ

白花スミレの写真
今の地に移り住んだころ、お花を習い始めた。
先生は明治生まれの銀座育ち、それこそチャキチャキの江戸っ子、物言いもはっきりした方で娘らを東京に嫁がせ自らは草庵に一人住まい、毎日大好きな花を話し相手にたまに来る数人だけの弟子にお茶を教えるのんきな生活をされていた。
一年ほどでお花の稽古からお茶に転向し、しばらくして結婚し、長男が生まれてからも3人でお邪魔し、最後ころは妻がお茶の稽古、自分は運転手ということで通わせていただいた。

そんなある日、草や木に包まれたお宅の路地に咲いていた白いスミレを「茨木の人が珍しいといってよくもらいに来るの、良かったら持っていったら・・・」というわけで我が家に持ち帰り植えたことがあるのだが、「最近見かけなくなったなー」と思っていたら、25年たった今我が家の庭であまり見かけなったその花を、道路を隔てたところに白花スミレばかり咲いている一隅を見つけた。
自分にはあの時のスミレの子孫に思える。

思い出を植えてきた庭「梅本宗貞」先生を思い出す。


08.05.01 追記

庭のスミレたち

タチツボスミレの写真ヒゴスミレの写真フモトスミレの写真

左から「タチツボスミレ」「ヒゴスミレ」「フモトスミレ」

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