大きかったせいか、バーナーが遠く離れていたせいか、現在の0.7立米の窯になってから大物の素焼きでキズが出るようになった。
素焼きでキズになってしまうとそれまでの努力が全く無駄になってしまう、当たり前のことだが先に続かない。
今までにも「これならどうか」、と毎窯いろいろ作戦を考え試しているがのだが、小さい窯では限界なのか、そこから先なかなか抜け出せないでいた。
今までやらなかったことを試してみることにした。
その作戦が当たったのか、今回の素焼きにほヾ思い通りの結果が出せた。
とはいえ、素焼き出しの時、棚板を引っ掛けてしまい、支柱が外れ素焼きを落として割ってしまうというドジなことをしてしまいパーフェクトには出来なかった。
自分の神経が行き届かなかったせいでパーフェクトは逃したが、うれしかったのは、毎回半分以上キズを出していた練りこみの鉢3枚が無キズ、大鉢3枚が無キズ、大壺が無キズで取れたこと、小物はいつものように完璧(アタリマエ)。
大成功した作戦は
棚の上部に大きな鉢を火に対し背を向けるように3枚重ね立て掛け、それぞれ全体の温度差が少なくなるように考えた一見危険がいっぱいに見えるのだが・・・。
妻がいかにもバランスの悪い窯詰めのを見て思わず「危ないわね、大丈夫?」と言ったほど、自分でも「地震にあったら・・・」と心配ではあった。
結果これから大物の素焼きも光が見えてきた。
「尻に火がついた!」
予定していた年内の窯焼きは遅れに遅れ無理ということになってしまった。
体調がいまいちで医者通いが忙しかったこと、つくりの遅れ、素焼きの遅れ、今年の後半はなかなか物事が素直に運ばなかった。
あせらず、こつこつやるしかない、辛抱辛抱