2008年4月16日水曜日

これぞ逆転の発想

轆轤を逆転(左回転)


轆轤の回転方向は普通右回転で左手が造りの主な仕事を担当する。
削りも右回転で右手に持ったかんなで作品を削る。

今回、皿を作ったが削る前に乾かしすぎてしまった。
乾いて硬くなっていても、湯飲みの様に深さの有る物ならだましだまし何とかするのだが皿はそうは行かない、程度にもよるがここまで乾かしたらシッタにくっつかず空飛ぶ円盤のようにすっ飛んでしまう。
あきらめて作り直そうかと思ったが、ここで昔のことを思い出した。
修行時代製陶所で一人の職人が左回転で削っていた。(その人は、方抜き職人で轆轤はできなかったのだが、型抜きした湯飲みを轆轤で削って手作りに見せる作業をしていた。)
左回転で削るよさは、削る場所が左側に移るので、中心部分を空いている左手先で押さえられるので、品物を飛ばすことがなくなる。
早速実行したら「案ずるより生むは易し」うまくいきすぎスムースに終わった。
ならば削りはすべて左回転にしたらと思わないでもないが、今回押さえていた左手の指先が削られて薄くなりひりひり・・・

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