2008年9月17日水曜日

オケラ(螻蛄)が飛んできた

むかし、福助足袋のコマーシャルソングにオケラが登場した。
「昨日ミミズの鳴く声聞いたあれはケラだよオケラだよ、オケラなぜ鳴くあんよが寒い・・・」というような歌だった。
子供の頃夜の闇が怖かった、深夜耳を澄ますと「ジー」という鳴き声がしたが、ほとんどの人がそれをミミズの声だと思っていた、後になってこの歌のおかげでオケラの鳴き声だと解った。
オケラを見つけた
今考えてみると、今のように下水は整備されておらず、道路も砂利道だったし道の端のどぶもところどころ壊れていたりして、そこらじゅうにミミズやオケラが棲み家があったのだろう、夜になり静かにしていると耳鳴りのように「ジー」という鳴き声が聞こえていた。

小学4年まで豊島区の住宅地に住んでいたが、そこはチョイト足を延ばせば千川上水の桜並木があり田んぼがあったりして東京でも自然がいっぱいだった。
家の近くの高松小学校に行く道には途中空き地や畑があり子供の遊べる小川が流れていた。
小川は今ではどぶ川になってしまったが、そのころはところどころに小さな湧き水があり澄んだ水が滲みだしていた、湧き水をせき止めて水をため捕まえたドジョウを泳がしたり、土手の穴から出てきたオケラを捕まえ「オーケラオケラどーのくらい」、「オケラの○○玉どーのくらい」などはやして遊んでいた。
オケラは土を掘る前足を指で挟むと手を拡げ「こーのくらい」といっているような格好をするので可笑しくて笑った。

なつかしい子供時代が浮かんできた。

0 件のコメント:

コメントを投稿